協会の活動状況・会員からの寄稿
SYMPOSIUM_5

アメリカ・イスラム・中国  新政権の日本外交を語る
9・11から5年——激動の国際情勢を多角的に分析


 新政権ができて、ブッシュ大統領からすぐに電話がかかってきて、「ホワイトハウスに招待しますよ」と言われましたが、「行きます」とは答えたけれども、「いつ行く」とは言わなかった。その背景には、やはり中国や韓国などアジアを見てから行くほうが重要だと。先ほどの佐藤外交のように、あるいは田中さんが言われたように、「アジアのことは自分たちでちゃんとハンドリングできるよ」ということを見せる、ということですね。

五百籏頭 そうです。中曽根首相もそれをやったでしょう、訪韓をして。

 確か、総理になって最初に韓国に行きましたね。

五百籏頭

国分 韓国に行き、そこで 40 億ドルの協力という手を打って、日韓関係をぐっと良くしてからアメリカに行ったので、レーガンは感動したわけです。アジアの問題について責任感を持ってやっている、ということをきちんと示した。そして、こうやってアメリカとの信頼関係が高まったら、それがまた資産となって、アジア外交でもさらに大きな力が発揮できるという。つまり外交総合戦略的なものの可能性が今、ようやく見えてきた、と思っています。


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2006年12月31日(掲載)
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