協会の活動状況・会員からの寄稿

──成田市 国際こども絵画交流展 2012──
元気いっぱいカラカルパクの子供たちが参加!!

 今年も10月27日から11月4日まで、成田山新勝寺の第二講堂で「国際こども絵画交流展」が開催され、日本を含む17カ国の国々の子供たちからの絵が寄せられました。
 ウズベキスタンは6回連続の参加で、今年はカラカルパクのヌクスの孤児院の子供たち20人が、大好きな「お祭り」がテーマということでテンションをあげて取り組んだそうです。ウズベキスタンのお祭りというとまず「ナウルーズ(ナブルース)」。民族衣装を着た女性がアーモンドの花の下で踊っている姿、スマラック(注1)を手にした女性の姿が力いっぱい描かれていました。ほかに「女性の日」「子供の日」「新年」そして「クリスマス」も。孤児院の子供たちというと家庭に恵まれない子供が多いのではないかと思うと、見ていて彼らの「幸せな日々」への願いが伝わって来るようで切なくなりました。
 他の国の子供たちもその国の独特の祭りを描いていますが、ネパール、シンガポール、タイ、スリランカのような国々でも「クリスマス」「ハロウィーン」などを描く子も多く、またブラジルなどでは日本の劇画の主人公と同じ、大きな目からお星様が飛んでる!女の子がサンバを踊ってたり……で、子供の世界にもグローバル化が広がっているのだなぁ、と感心しました。
 実は、今年度は忙しさに追われ現地(ウズベキスタン)との連絡もできないようなので不参加と思っておりましたが、「シルクコンテスト」の会場で2回目にお手伝い頂いたヌクス出身のアリシエールさんと出会い、現地と連絡を取っていただき参加できることになりました。間に入っていただいた海外協力隊隊員の井上さん、アラル海の現地調査に行かれた元隊員の新川さんによる作品持ち帰りなど皆様に大変お世話になりました。
 さらに、2回目参加以来こちらからお願いをしておりませんでしたのに、絵画展に行くと必ず「ヌクスこども図書館」の子供たちの絵が飾られているので不思議に思い、井上さんに調べてもらいましたら図書館の館長さん(女性)が初回参加より、これを同館の一つのイベントにし、絵画展の表彰式を地域の人を招いてしたり、充分でないインターネット事情の中で子供たちに日本を紹介するために資料を作ったりしてくださっているとのこと。さらにこれまで2回の日本への郵送代は自費で賄ったとのことで、40ドルでも現地では大金だろうにと全く頭が下がる思いがいたしました。
 これからは協力隊の派遣も続くようですので、常時元気いっぱいのカラカルパクの子供たちの絵が参加できるよう協会としても考えて行きたいと思っています。これらの費用は、バザーの収入を当てておりますので、どうか皆様のバザーへのご協力(購入、民芸品寄付、買い付けなど)宜しくお願いいたします。
(注1)ウズベキスタンの伝統的な食べ物
(報告者:事務局 永峯 和恵)
2012年12月22日(誤植訂正)

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