協会の活動状況・会員からの寄稿

「 ウ ズ ベ キ ス タ ン と 日 本 の 交 流 音 楽 会 」 の ご 報 告
── ドゥタール奏者 ローザ・オパを迎えて ──

 ドゥタール演奏の第一人者ルジビ・ホジャエバ女史(タシケント国立音楽大学院教授)をお迎えして、同じルーツを持つ弦楽器 ドゥタールとギターによるコンサートとワークショップが、10月末に行われました。


1 ウズベキスタンと日本の交流コンサート

 初来日のルジビ・ホジャエバ女史—ウズベキスタンのドゥタール奏者—を迎えて、去る10月26日、大田区民プラザ・アプリコ小ホールで私たち〈シルクロードの調べ、ドゥタールを楽しむ会〉主催の音楽交流会を開催致しました。結果的には、大盛会、大評判を得、ウズベキスタン大使館からのご挨拶も頂くなど大成功の会になりました。
 しかし開催までにはかなり険しい道程でした。入国ビザの申請や航空チケットをあちらに送る問題等、個人主催では無理かと思われる問題も派生した事もありましたが、何とかクリアしてきました。当会が実現できましたのは、シニアボランティアでウズベキスタンにいた萩原さんと1月に帰国した山本さん、並びに日本ウズベキスタン協会の多大なご協力によるものと心より感謝しています。
 コンサートは「中央アジアの草原にて」(ボロディン)をオープニングに、日本の歌のギター3重奏、スペイン音楽のギター独奏(2名)で前半は終了しました。後半はドゥタールによるウズベキスタンの音楽のオンパレードでした。ドゥタール奏者ルジビ・ホジャエバ女史の高い音楽性と高い技術力は聴衆を完全に虜(トリコ)にしていました。彼女を主役に、タシケントのドゥタール教室で学んだ海外協力隊OG3名と私たちギターチームも加わり、色々な組み合わせで初めて聞く音楽の緊張感もなく楽しい会になっていました。
 ルジビさんも日本の良さを肌で感じ、自分の音楽も十分に伝わったことで大満足で帰国されました。私たちは両国の文化交流のお手伝いのためにも今後も交流を続けたいと思っています。
(寄稿者(主催者代表):伊東 福雄)


2 ドゥタール・ワークショップ


 10月27日、前日の「交流音楽会」の興奮さめやらぬ中、JICA地球ひろばで「ドゥタール・ワークショップ」が行われました。平日の午後という時間帯にもかかわらず30名を超える参加者がありました。伊東先生のお弟子さん、当協会員はもとより、来年度ウズベキスタンに海外協力隊隊員として行く若者たち、トルコ音楽を中心として活躍するミュージシャンなどなど。みなさん興味を持っていらして下さいました。
 貝原地球ひろば所長のご挨拶を頂いた後は、ギター奏者伊東さんのユーモア溢れる司会でローザ先生の講義「ウズベキスタンの音楽事情」「楽器ドゥタール・ドイラについて」などが進められました(通訳はディリドラさん。)。
 そしていよいよ「奏法実技」です。ドゥタールの実技などめったにないチャンスに皆興奮しました。「Ue! Ue! Shita!」の先生の掛け声に一同「??」。そう、先生はタシケントのウズベキスタン・日本人材開発センターで日本人にドゥタールを教えていらしたのです。緊張の中にも和やかな雰囲気に満ちたひとときでした(貴重な楽器を、お貸し下さったローザ先生、伊藤園子さんありがとうございました。)。
 最後に、この日特にお願いして来ていただいたドイラの伊藤香織さんと先生の合奏が披露され、ダンス(?)も加わり、2時間があっという間に経ってしまいました。
 後日、参加された方、しかも会員外の方からも、「大変楽しかった。またチャンスがあれば教えてほしい。」等のメールがいつになく多く届きました。
(寄稿者:事務局)
2010年11月25日(掲載文章一部訂正)

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