協会の活動状況・会員からの寄稿


−ナヴォイ経済自由特区に投資を−
ガニエフ副首相らが訪日し円卓会議
 
 中央アジアの経済がようやく離陸機を迎え始めた。特にウズベキスタンは、資源だけでなく製造業、観光などにも力を入れて始めており4月22日に東京のホテルで日本の投資を求めるフォーラムが行われた。
 今回のフォーラムは、E・ガニエフ副首相兼対外経済関係・投資・貿易大臣が率いるウズベク関係者と、カラマトフ駐日大使らが中心になって行われ、日本の経済産業省と商社などが協力し、数百人の日本ビジネスマンが集まった。
 午前中は、ウズベキスタンがリーマンショックを乗り越え、現在は8%前後の成長を続けていることを報告、また日本企業の新投資先として「ナボイ自由産業経済区」を設立し優遇措置やインフラを整備したことを強調していた。  午後のセッションでは (1)機械工業、電子機器産業、情報・通信産業 (2)繊維、薬品、食品産業、農業品製造・加工、製造業 (3)石油ガス、石油ガス化学工業 (4)観光・ロジスティック、運輸、建設資材産業――の4分科会で、日本側企業と円卓会議を行い、規制緩和や税の優遇措置インフラ整備などの特典、進行具合などのについて熱心な協議が行われた。
 ウズベキスタンが副首相級の担当大臣と関係各省の高官数十人を引き連れて日本側とこれだけ大がかりなビジネスセミナーを開いたことは珍しく、特に製造業、観光などを中心とする経済発展に力を入れていることを強調した。日本側ビジネスマンもレアメタルや自由経済特区、規制緩和、税の優遇措置などの新情報に興味深く耳を傾け、中央アジアの中心であるウズベキスタンへの投資の将来性について関心を寄せていた。なお、当協会は昨年からウズベキスタン商工会議所と日本商工会議所が何らかの提携ができないかと仲介役を行っている。
(寄稿者:嶌 信彦)

※ 当協会会員の姿も会場に多く見られ、関心の深さが伺えました。以下各セッションに参加した若手の会員の皆さんからの報告です。

【観光・ロジスティクス・運輸】
 歴史深い世界遺産を誇るウズベキスタンは、以前より観光分野へ注力されています。インフラ整備は現在も進行中で、さらなる観光産業の整備を努力すべく、国家機関として法的な整備も進められています。今後は空港整備も民間企業に委託する等の検討もされています。外資ホテルの誘致や人材の育成等も、現在積極的に行われています。そして、観光分野において国家の「ブランド」を創設することが、現在の第一目的とされています。
(寄稿者:正岡 あかね)

【繊維、製薬、食品・農産品の製造・加工】
 製薬産業に関しては、ウズベキスタンにおいては若い産業であり、現状としては、ほとんど輸入に頼っているため、一部の薬では不足が発生しているそうです。そのため、今後は外資の導入・誘致を積極的に行い、良い薬の供給を目指し、ISOもしっかりと適用した体制作りを希望しているようです。
食品・農産品の製造・加工分野では、現在、輸出先が主にロシアであるため、日本も含めて輸出先の拡大・多様化を目指しているようです。ウズベキスタンの野菜や果物は、良い天候の下で作られているため品質も良いので、需要はあるとアピールされていました。
 ウズベキスタンへの投資経験談は丸紅テクマテックスの方が話されましたが、融資の許可に2年かかったり、環境が整備されていないなどと指摘すると、一部ウズベキスタン側と話が食い違う場面もあり、ウズベキスタン側の方がどこかに電話で確認して回答するなどしていました。
 全体として、今後発展していくために、外資の導入を積極的に進めていきたいという事を感じました。
(寄稿者:塩野 泰大)

【石油ガス・石油化学ガス】
 『眠れる森の美女』では眠り姫は王子の訪れを100年間待ちます。『眠れるウズベキスタンの地下資源』でもリチウムやクォーツ、さらには希土類やモリブデンなどのレアメタル達が日本の投資を100年間待ち続けるのでしょうか?
 もちろんウズベキスタンは親日家ですから、レアメタル達は100年くらい待ってくれるでしょう。
 しかしウズベキスタン政府はそこまで待ってくれません。すでに韓国と多くのジョイントベンチャー契約を締結しています。最近ではアラブ首長国連邦やマレーシアなども開発契約を締結しています。レアメタル達はどんどん眠りから覚めています。
 ところで、今回の「国際コンフェレンス『ナヴォイ自由産業経済特区−日本のパートナーのためのウズベキスタンの新たな投資チャンス』」の第三分科会では、「3千近い鉱床のうち、約半数が未稼働」との情報がありました。
 さらに「『眠れるウズベキスタンの地下資源』は調査結果の分析の進展で、有望な鉱床はまだまだ増えそうである」と自信満々です。
(寄稿者:星野 亜精)
2010年05月23日(新規掲載)

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