協会の活動状況・会員からの寄稿


ウズベキスタン文化・芸術フォーラム基金
及び国立近代美術館フィルムセンター主催

フィルムフェスティバル開催





 9 月 27 日から 10 日間にわたり、東京都中央区京橋の国立近代美術館フィルムセンターにて、ウズベキスタン文化・芸術フォーラム基金及び同フィルムセンター主催で「ウズベキスタン映画祭」が開かれました。参加作品はウズベキスタンより 11 本(短編・アニメを含む)日本より参考上映として 1 本(ドラゴンヘッド)。フィルムセンターとしては中央アジア地域の映画を紹介するのは初めてとのことでした。初日 27 日は、上映に先立ち 12 時より「開会セレモニー」がミルソビット・オチロフ駐日大使、中山恭子元ウズベキスタン大使ら参加のもとに開かれ、協会員らも出席しました。

 以下会員の方達の映画を観ての感想です。

● タシケントはパンの町(1968 年)
 ロシア革命後の国内戦の時期、ヴォルガ河一帯の飢餓に面した人々と共に少年ミーシカが家族のために、タシケントへ旅立ちます。タシケントは豊かな町との噂を聞いたからです。
 さまざまな苦難を乗り越え、縁あってぶどう畑で働き穀物を持って故郷に帰るのですが、兄弟は餓死、母親も瀕死の状態、ミーシカの思いがとてもせつなく思われますが、ラストシーンで持ち帰った穀物を大地に蒔く姿に少年の生きるたくましさを感じました。
(E.K.さん)

● 男が踊るとき(2002 年)
 幼い時に結婚を約束されたカップルの結ばれるまでの物語ですが、男児の割礼に「えー」と驚き、兵役、等々文化の違いに????????でしたが牧歌的な生活、伝統文化のなかで、ゆったりと流れる時間、村、家族、親戚、人々の優しさが随所に見られる楽しい映画でした。
(E.K.さん)

● 恋するものたち(1969 年)
 60 年代のタシケントに住む若者達の青春群像を生き生きと描いている。モノクロの画面に映し出される彼らの世界は厳しい現実の中でも甘くせつない。主演のひとり、ルスタム・ザグドゥラーエフは今回の映画祭参加作品の 3 本に出演しており 40 年間にわたってのウズベキスタン映画界での活躍ぶりが伺え興味深かった。
(N.K.さん)

● 演説者(1999 年)
 それぞれの民族にはそれぞれの価値観があり、それぞれを尊重し合うことが必要である。ある種の価値観を、これは人類に普遍的な価値観である、と他民族に押し付けてもそれは長続きしない。自然な形で諸民族に受容されていく価値観こそが、普遍的な価値観である。
(S.S.さん)

2007年12月2日(掲載)
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