協会の活動状況・会員からの寄稿


ウズベキスタン共和国、高等職業訓練学校プロジェクト(円借款)

 私たちは、2004年の冬から1年半、ウズベキスタン共和国に滞在して、全国13州にある、総数50校の高等職業訓練学校に、教育用品を納入し、先生方に操作トレーニングを行い、無事引渡しを終えました。1学校あたり約1000種類の品目になります。例えば一般学科用品ではPC、プリンタ他のOA機器、LL機器、顕微鏡、望遠鏡、家畜模型、化学薬品、天球儀などがあり、獣医学、農業工学、灌漑工学、食品加工などの専門学科用品には、車両、トラクター、ブルドーザー、エクスカベーター、土壌分析器、ミルク検査器、血球測定器、人工授精器などなどがあり、極めて多種多様です。これは円借款による援助プロジェクトです。

 多くの学校が校舎建設を終えたばかり、電気、水道施設は今尚工事中の学校もありました。私たちは、電源を求めて機材を移動したり、延長ケーブルを敷設したり、やりくりしながら、先生方へのトレーニングを始めました。 先生方は当初一様に、先端技術品には戸惑っていました。どの学校にも、日本において事前研修を受け、事前知識を得た先生が数名いましたが、殆どの先生は始めて見、始めて触れるアイテムばかりです。私たちは、一品一品、手に取り、手を添え、一生懸命に説明しました。出てくる質問はその理論・構造、メンテナンス方法など多種多様です。私たちは英語、ロシア語、イタリア語、ウズベク語の通訳を介して、汗みずくで奮闘しました。それでも最後に先生方、「よくわかった、ありがとう」とにっこり、領収していただいたときは、私たちも苦労が吹っ飛んだものです。

 Feed Mixerは、一度に70頭分の飼料ができます。「うちの学校にはウシは5頭しかいない。この大きな機械は大きすぎて…」と当初は心配していた校長先生、人工授精装置をマスターした後、「これからどんどんウシを繁殖しよう、まずは今年目標50頭」と随分積極的でした。

 Food Processingはワイン醸造装置です。イタリアから専門技師を呼び、技術指導を戴きました。ウズベクワインはご存知のとおり甘いデザートワインが主流ですが、この学校で製造されたワインは違います。適度にドライで酸味があっておいしいです。来年からこれが全国に広がるでしょう。

これらの教材がそれぞれの授業で活用され、技術がマスターされ、そして数多くの学生が卒業し、お国の発展に繋がることをお祈りいたします。私たちはこのプロジェクトに参画できたことを誇りに思います。

【追 伸】
 南部のカシュカダリヤ州、スルハンダリヤ州は山また山です。ブハラからカルシへ向かう長い道中、太陽が山あいに沈み、やがて日がとっぷりとくれました。ふと見上げると、どうでしょうこれは。360度澄んだ夜空に、星、星、星です。こんなにたくさんあったのかと驚くくらいぎっしり、満天いっぱいに詰まって、大小さまざま光り輝き、すぐ手の届く距離にあります。天然のプラネタリウムでした。

山本 隆(元オガワ精機(株)プロジェクトマネージャー)
 
2005年10月11日(掲載)
このページのトップへ移動する
© Copyright 2001 - 2024 The Japan-Uzbekistan Association. All Rights Reserved.
日本ウズベキスタン協会 〒105-0003 東京都港区西新橋1-17-1-3F TEL03-3593-1400 E-mail:jp-uzbeku@nifty.com
嶌信彦のホームページはこちら