協会の活動状況・会員からの寄稿

5月に下関で「日本・ウズベキスタン交流の集い」
500人が集い、ウズベクダンスも、オチロフ大使夫妻が参加
 下関に在住している安倍昭恵さんが発起人となり、5月16日(日)、山口県下関市で、ウズベキスタン留学生7 人とオチロフ大使夫妻も出席され、ウズベキスタンに関する嶌会長の講演と交流会が開催されました。
 当日は雨にもかかわらず、500人は収容できるというシーモールパレスの会場はあますことなく埋められ、皆熱心に会長の話に聞き入っていました。シルクロードとの関わりから始まって、ナボイ劇場建設の秘話、そこで公演されたオペラ「夕鶴」のこと、ウズベキスタンを取り巻く世界情勢など、熱の入った話はつきることなく、1時間半はあっという間に過ぎました。
講演終了後、「面白かったちゃ!」「俺、いつかウズベキスタンに行くけ!」などという若者たちの会話が聞こえ、会長の講演も彼らのハートをしっかり掴まえたようです。
 協会から送られた冊子、「ナボイ劇場建設の記録」「シンポジウム:イスラム、アメリカ、日本」もあっという間に完売しました。
次いで会費制の交流会にも、100人近くの方たちが出席され、下関市市長もお迎えして、下関・東京、日本・ウズベキスタンとの交流が深まりました。会場にはウズベクの音楽、ビデオが流され、私も、日本語教師として赴任していた時のことを書いた、簡単なエッセイを朗読致しました。
 地元の若者たちによる「平家踊り」が披露され、民族衣裳もあでやかな留学生たちの踊りと会場の人たちとの踊りの輪がひとつになり、大盛況のうちに2時間余りの交流会は終了しました。協会の下関支部も発足されそうな雰囲気で、交流の輪が拡がっていくのは嬉しい限りです。
 下関市は海がきれいです。海のない国から来ている留学生たちのために15〜16日、実行委員会の方から観光も計画されていて、丁度下関に住んでいる私の娘が観光ガイドを頼まれていました。
 15日(土)は雨でしたが、東京より参加のイローダ、ムニサ、シェルゾッドのみなさんは秋芳洞、秋吉台、長府を観光し、日本一を誇る石灰岩洞窟のスケールの大きさと、独特の奇形に驚嘆していました。大名の毛利家の菩提寺があり、乃木将軍にゆかりのある長府は小さな城下町で、雨の中、白壁や土塀のあるしっとりしたたたずまいの小道を散策し、その日の夜は、名物のふぐ、鯨、ひらめの生け造りなどに舌鼓をうち、ボーリング大会をもって終了となりました。
 16日(日)午前中、九州大からの留学生、アシューロバ夫妻、グール、ウルクベックさんと東京からの留学生が合流して7人となり、全員で観光しました。まず、海響館(水族館)でイルカ、アシカの素晴らしいショウに眼を見張り、大きな水槽でゆうゆうと泳いでいるイルカたちをガラス越しに眺めながら、昼食をとりました。ほとんどの留学生が船に乗ったことがないということで、わずか5 分でしたが、潮風を胸一杯吸い込んで、下関市から門司市に船で渡り、アインシュタイン博士夫妻も宿泊したという大正時代の建造物、三井倶楽部のみを見学して、また船に乗り、下関市に戻りました。
 「観光の中で何が良かった?」という私の質問に、「全部!」という返事があり、いろいろな初めての体験で、皆やや興奮気味でした。留学生のために、東京では味わえない貴重な体験をセッティングしていただいた実行委員会の方に、感謝しております。今回の行事に参加することにより、協会も、留学生のための豊かな人生の一端を担えて、本当に良かったと思います。
 なお安倍さんは自民党・安倍普三幹事長夫人で、中央アジアへの個人的関心から会員になられています。
(藤本美智子)


「日本人と会うと新しい発見が」 参加の留学生らの感想
 今回は、会合にお招きいただき、かつアドバイスも含め、とても感謝しています。素敵な日本人に会えて嬉しかったです。皆さまは、とても親切でした。私は、日本へ来て1年たっているにもかかわらず、日本人に会うと新しい発見がいつもあります。このたび、日本の方々がウズベキスタンの国民や文化に関心があるのを知って、とても驚いています。異なる文化を理解するために、可能な限り多くの行事を行うべきだと、私は思っています。本当にありがとうございました。失礼いたします。
(Gulru Esanova )
 下関フェスティバルは、最高で、とても印象深いものでした。とくに、嶌(日本ウズベキスタン協会)会長のスピーチと、下関の踊りのショーは、楽しい旅行が忘れられない思い出になりました。また、こういう楽しいフェスティバルにぜひ参加させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
(Munisa )
 私の印象に一番残ったのは洞窟です。あんな素晴しい所は、人生ではじめて見たと思います。わざと人間があんな洞窟を作ったという気がしたんですけど、やっぱり考えてみると、人間にはそれは無理です。自然と水の力に感動しました。もうひとつ印象に深い跡を残したのは海です。やっぱり海のないウズベキスタンから来ているので日本で海を見たら、なんとなく「ああ、外国に来ているな!」と意識します。本当に海を見ているか、夢で見ているかとなかなか信じられないときもあります。そして下関で船に乗って本州から九州にいったときに海に一番近かったときだったので心がわくわくでたまらなかったです。子供のように喜んでいました。そして、レセプションのときですが、みんながウズベキスタンについて温かい言葉ばかり言ってくれたので、泣きそうでした。嶌さんもウズベキスタンについて素晴しいスピーチをしてくれたので、感動でもあったし、勉強になったこともたくさんありました。本当にありがとうございました。私にとって一生忘れられない経験となりました。
(イロダ )
 九州大学法学部に留学しているアクバルです。今回、下関の素晴らしいフェスティバルに、私の妻ともども参加でき、しかも日本人の方々のやさしさや親切さに触れ、とても感動しました。私にとって、水族館を訪問したり、イルカショーを見るのは、全く初めての経験でした。また、そのあと世界的に有名なアインシュタイン博士が昔、訪れたというゲストハウスに行ってみて、博士の感触を得た感じで、これも素晴らしい思い出でした。また、ウズベキスタン、さらには首都タシケントのナボイ劇場の歴史、とくに第2次大戦後に、日本人の方々が建設にかかわったことを聞き、感動的でした。現代の日本とウズベキスタンのさまざまな関係に関する講演を聞いていても、母国ウズベキスタンの夢ある将来を見ている学生にとっては、ますます両国が協力関係を強める必要性があるな、ということを感じました。今回は、素晴らしい機会をつくっていただき、本当にありがとうございました。
(Akbar Dadabayev )
 すばらしい催しに招待して下さってありがとうございます。たいへん楽しかったです。私たちの国に興味を持って下さる多くの日本人にお会いしました。たくさんの方々がウズベキスタンの文化と伝統に興味を持って下さっているのに驚きました。このような催しでお互いの文化と伝統を理解することを強めていくことができるのだと思います。
(ウルクベク )
 (前略)まる一日中私達ウズベキスタンの学生はあたたかい日本の方々のお心を感じ、まるで国に戻っているようでした。水族館、船の旅は本当にワクワクするものでした。私達の国は周りを他の国に囲まれ、海に出るには少なくとも2〜4の国を通らなくてはなりません。パーティーでは日本の方々と踊ったりして楽しくすごしました。私達学生にとってはウズベク大使にお会いできたことは素晴らしいことでした。個人的には、ここ日本にいて大使や、嶌会長、主催者であられる安倍様、下関市長等にお会いできたことを誇りに思います。ウズベキスタンについての講演(ウズベキスタンこの歴史の上で日本人が果たした役割)は賞讃すべきものです。会長の講演を聴いているうちに我が国に対する深い知識、お話のすすめ方にますます尊敬の念を抱きました。
(ウミダホン )
2004年6月11日(掲載)
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